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【特定技能/建設分野】建設キャリアアップシステムとは?登録方法についても解説!

公開日: 最終更新日: PV:1592

みなさんこんにちは!

SMILEVISAです。

前回の記事で、特定技能の建設分野の受入れ計画についての記事(【特定技能/建設分野2023年最新】受入計画の認定申請とは?自社で行う場合の流れや申請方法完全マニュアル)をご紹介しました。その中でも、キャリアアップシステムとは?という疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか?

今回は、建設キャリアアップシステムについての概要や、登録方法について解説します!

建設キャリアアップシステムとは?

「建設キャリアアップシステム」は、建設分野における技能者の資格、社会保険加入状況、現場の就業履歴などを業界内において登録・蓄積するデータベースを指しています。

これにより、技能者が能力や経験に応じた処遇を受けられる環境を整備し、将来にわたって建設業の担い手を確保するという目的の元、制度が運営されています。

○「建設キャリアアップシステム」は、技能者の資格や現場での就業履歴等を登録・蓄積し、技能・経験が客観的に評価され、技能者の適切な処遇につなげる仕組み

これにより、

①若い世代がキャリアパスの見通しをもてる

②技能・経験に応じて処遇を改善する

③技能者を雇用し育成する企業が伸びていける建設業を目指す

国土交通賞省「建設キャリアアップシステムの概要」より引用

とされています。

システムは、日建連、全建、建専連、全建総連など、業界団体と国が連携して官民一体で普及を推進されています。

特定技能外国人においても、この建設キャリアアップシステムへの登録が義務となっています。特定技能外国人に対し、この登録を行うタイミングとしては、受入れ認定計画の申請前に登録を済ませておく必要がありますのでご注意ください。

建設キャリアアップシステムの登録方法は?

登録申請方法についてはインターネットか認定登録機関での申請かを選ぶことができます。

建設キャリアアップシステムでは、下記の情報を登録する必要があります。

  • 事業者情報登録
  • 技能者情報登録
  • 現場・契約情報登録
  • 施工体制登録

今回の記事では、事業者情報登録と技能者情報登録について詳しく説明していきます。

事業者情報登録の方法

受入れ企業はまずは、事業者情報登録を進めていくことになります。


インターネットで申請の場合

パソコン、スマホで申請する場合は、こちらのページより申請が可能です。

  1. 事業者登録の手順に沿って、登録申請をします
  2. 後日送付される請求書で事業者登録料の支払いをします(登録責任者宛に送付されます)
  3. 建設キャリアアップシステム事業者情報登録が完了したら、事業者 ID・管理者 ID が登録責任者宛に送付されて完了となります

※詳細な提出書類や料金や支払情報についてはこちらのページの「事業者情報登録申請書」の手引より確認が可能です

※ 申請から登録完了まで 1 か月~ 2 か月かかります。事業者 ID・管理者 ID は、登録完了後速やかにメールにて通知&郵送でのお知らせが届きます。就労開始時期より余裕をもって手続きをしましょう。

認定登録機関で申請


「認定登録機関」とは、申請書類の受け取りや記入補助を行い、本人情報や資格などの真正性を確認、登録のできる窓口機関です。

※認定登録機関での申請を希望する場合は必ず事前に電話で確認をします。ほとんどの認定登録機関は予約制となるため注意が必要です。

こちらのページより申請書類をダウンロードします

  1. 書類を手書きで記入し、専用の封筒に入れます
  2. 最寄りの認定登録機関へ持参し、提出します
  3. 審査が通った場合は、事業者登録の登録料が郵送にて請求されます
  4. 支払いが終わったら、事業者 ID・管理者 ID が登録責任者宛に送付されて完了となります

事業者登録料はいくら?

 事業者が本システムを利用する際に必要な登録料は、下記の通りとなっています。登録の有効期限は5年間で、登録が完了した日から5年後の登録月末まで有効となります。登録料は事業者の資本金額をもとに決まります。

資本金登録料(税込)
一人親方0円
500万円未満(個人事業主含む)6,000円
500万円以上1,000万円未満12,000円
1,000万円以上2,000万円未満24,000円
2,000万円以上5,000万円未満満48,000円
5,000万円以上1億円未満60,000円
1億円以上3億円未満120,000円
3億円以上10億円未満240,000円
10億円以上50億円未満480,000円
50億円以上100億円未満600,000円
100億円以上500億円未満1,200,000円
500億円以上2,400,000円

管理者ID利用料

事業者が建設キャリアアップシステムにおいて事業者情報(現場情報を含む)を管理するために 必要となる管理者ID に対する利用料金です。毎年支払いが必要です。

1IDあたり*11,400円(税込))

*一人親方の方の管理者ID利用料は、2,400円です。
*現場管理者として登録されたIDについては管理者ID利用料をいただきません。

<利用可能期間>

取得・更新日から1 年後の取得日の属する月末まで。

建設キャリアアップシステム公式サイトより引用

技能者情報登録の場合

インターネットで申請の場合

パソコン、スマホで申請する場合は、こちらのページより申請が可能です。

  1. 技能者登録の手順に沿って、登録申請をします
  2. (登録責任者宛に送付されます)
  3. 建設キャリアアップシステム技能者情報登録が完了したら、建設キャリアアップカードと技能者 ID 通知が本人宛に登録者宛てに送付されて完了となります

※詳細な提出書類や料金や支払情報についてはこちらのページの「技能者情報登録申請書」の手引より確認が可能です

※建設キャリアアップカードが届くまで1~3か月かかります。

認定登録機関で申請


こちらも「認定登録機関」にて申請が可能です。技能者登録で写真付き証明書がない方は認定登録機関のみ申請可能となります。

こちらのページより申請書類をダウンロードします

  1. 書類を手書きで記入し、専用の封筒に入れます
  2. 最寄りの認定登録機関へ持参し、提出します。この際に登録料の支払いも行います。
  3. 建設キャリアアップシステム技能者情報登録が完了したら、建設キャリアアップカードと技能者 ID 通知が本人宛に登録者宛てに送付されて完了となります

システムへの登録料は、登録するタイプにより変わってきます。下記の2つよりどちらを申請するかまずは選びましょう。

①簡略型登録

技能者の本人情報等の基本情報の登録のみでカードが発行

②詳細型登録

建設技能者の能力評価制度(レベル判定)の申請等に必要な保有資格情報等を登録

認定登録機関での書面申請は「詳細型登録」のみの受付となります。支払いについては、新規登録と10年ごとの更新時に発生します。


(1)簡略型:登録料 2,500円(技能者の本人情報等を登録)
(2)詳細型:登録料 4,900円(簡略型の本人情報等に加え、保有資格、健康診断等の情報を登録)

※「簡略型」で登録(2,500円)し、カード発行後に「詳細型」に変更する場合は、詳細型登録時に別途2,400円が必要です。

申請を代行してもらう場合はどうしたらいい?

受け入れ企業のほうで申請をする手間暇がかかる・・・という場合は第3社に委託することも可能です。こちらを代行申請と呼びますが、建設キャリアアップシステムのこちらのページから手続きが可能です。

注意点として、代行申請を行う事業者が、あらかじめ建設キャリアアップシステムに事業者登録
を完了し、事業者IDを取得済みである必要があります。そのうえで、受入れ企業は下記の書類を代行者に送付します。

  • 代行申請同意書
  • 事業者証明書類
  • 社会保険などの加入書類

その後、上記で紹介した登録手続きをインターネットか認定登録機関窓口で申請をすればOKです。

登録内容の審査が終わり次第、代行申請事業者へ登録料のお支払い依頼のメールが通知され、支払いを済ませます。支払い方法はコンビニやゆうちょ振替も選択可能です。


入金が完了し、確認されたら代行申請を依頼した受入れ企業と代行申請事業者に事業者IDなどがメールで通知されますので通知後、ログインし登録内容を確認して完了となります。

登録完了まで時間がかかるため早めの準備を!

建設キャリアアップシステムについては、申請から登録完了まで1~3か月かかるとウェブサイトで公表されています。

これから特定技能外国人を建設分野で受け入れたいと考えている方は、可能な限り早めのお手続きを行いましょう。また、新入社員が入社する1~3月の春先は毎年混みあう傾向にありますので、注意しましょう。

SMILEVISAでは特定技能外国人の書類申請を効率化するシステムを提供しています。現在の煩わしい書類の作成にお困りの方や、特定技能の自社支援を始めたい!という企業様、自社支援の際にキャリアアップシステムの登録でお困りの方はこちらよりお気軽にご相談ください!

※本記事は現時点(2023 年4月)で確認が取れている情報となります。制度変更や書類の書式変更などで内容が変更になることもございますので、実際に申請する場合は必ず出入国在留管理庁や在外公館まで直接お問い合わせいただくようお願い致します。

監修:川村 敦
大学時代にベトナムへ留学したことをきっかけに、日本で働く外国人の現実に衝撃を受ける。その後、エンジニアを経て外国人雇用に関するサービスを提供する株式会社CROSLANを2017年設立。特定技能外国人の管理委託や、管理クラウドサービス事業を通じて数多くの特定技能外国人のサポートを行ってきた実績の持ち主。趣味は世界遺産巡り。
       

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