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みなさん、こんにちは。SMILEVISAです!
特定技能外国人として働くためには、特定技能の在留資格が必須です。そして在留資格を得るために、外国人は特定産業分野別の試験を受験し、合格しなければなりません。
特定産業分野によって、試験の内容や申し込み方法は異なります。
そこで今回は、外食分野における試験の内容や申し込み方法について、特定技能1号の場合を詳しくこちらの記事で解説していきます。
外食分野における試験とは
外食分野における試験は、一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(以下、OTAFF)が実施しています。まず、外食分野における試験の日程や受験資格、受験料について見ていきましょう。
外食分野における試験の実施場所・日程
外食分野の試験は日本国内であれば北海道から沖縄まで様々な県で行われています。現在は、北海道、宮城、茨木、埼玉、東京、石川、愛知、大阪、広島、香川、福岡、宮崎、沖縄での開催が予定されています。
特定技能1号の開催日程についてはこちらから確認が可能です。
外食分野における試験は、国内の様々な地域だけでなく、国外でも行われています。
特定技能1号に関しては、国外でも試験を受けることができます。日本以外の試験実施国ですが、2024年5月時点では下記の8ヵ国です。2024年7月からはベトナムでも受験が可能になりました。
- ネパール
- ミャンマー
- インドネシア
- フィリピン
- スリランカ
- タイ
- カンボジア
- ベトナム
他の国については、政府間の協議の後、外食分野における試験を実施できる環境が整った国から順次実施される予定です。
外食分野における試験が実施される会場や、日時はOTAFFのHP内で随時公表されています。
(リンク 特定技能1号技能測定試験 外食業国内試験 | OTAFF (otaff1.jp))
外食分野試験の申込期間
2024年度の試験申し込み期間は下記のリンクより確認が可能です。
特定技能1号の申し込み期間
外食分野における試験の受験資格
外食分野における試験は、誰でも受験できるわけではありません。定められた受験資格を満たしている必要があり、国内外でその内容は異なります。
まず、国内で外食分野における試験を受験する場合の受験資格は下記の通りに定められており、これら全てを満たしている必要があります。
【特定技能1号の場合】
- 試験日に満17歳以上であること
- 日本の法律を守り、在留資格を持っていること
- パスポートを持っていること
日本の法律を守っている短期滞在者は在留カードを持っていなくても受験可能ですが、不法滞在者は受験できません。ただし、2024年5月時点では、イラン・イスラム共和国以外のパスポートに限ります。
また、国外で外食分野における試験を受験する場合、試験日に満17歳以上であることが条件となります。国内外問わず、受験資格を満たしていないにもかかわらず受験し、合格だったとしても無効となるので、必ず確認しましょう。
外食分野における試験の受験料
2024年度の外食分野における試験の受験料は、下記の通りです。
国内の場合7,000円(税込み)です。海外から受験する場合は国ごとにより受験料が異なりますので、こちらのページから確認しましょう。
下記の場合は受験料が返金されます。
- OTAFF の都合で外食分野における試験が出来ない場合
- 試験災害などによりOTAFFが、外食分野における試験が出来ないと判断した場合
ただし、いずれの場合も、代わりの試験が実施される場合は返金されません。
外食分野における試験内容
外食分野における試験は、学科試験と実技試験の2科目がマークシートを使ったペーパー方式で行われ、満点の65%以上をとれば合格となります。
外食分野における試験の内容としては、食品衛生に配慮した飲食物の取り扱いや、調理と給仕に対する一連の業務を行い、管理できるような知識や技能があるかを確認されます。
外食分野における試験では、下記の3つのカテゴリーに対する知識や判断能力、簡単な計算能力を含む計画立案能力が必要です。
・衛生管理
・飲食物調理
・接客全般
また、業務をする上で必要な日本語能力水準についても確認されるため、外食分野における試験の言語は国内外にかかわらず日本語です。ただし、問題文や回答選択肢の漢字にはルビがふってあります。
では、外食分野における試験の科目別に詳しく見ていきましょう。
- 外食分野における学科試験の内容
外食分野における学科試験は、衛生管理や飲食物調理、接客全般の知識と、仕事をする上で必要な日本語能力の試験となります。
外食分野における学科試験の詳しい内容は、下記の通りです。
- 外食分野における実技試験の内容
外食分野における実技試験は、判断試験と計画立案の2つです。判断試験では、図やイラストを見て正しい行動がどれかを選択します。
計画立案では、計算式を使い、作業の計画となる技能水準を作ることが出来るかという能力試験となります。
外食分野における実技試験の詳しい内容は、下記の通りです。
出典 特定技能1号技能測定試験 外食業国内試験 | OTAFF (otaff1.jp) 試験科目、実施方法等
- 外食分野における試験のサンプル問題
外食分野における試験の過去問題はありません。
ただし、農林水産省のHPで、下記のような外食分野における試験のサンプル問題を見ることが出来ます。
(出典、リンク 外食業分野における外国人材の受入れについて:農林水産省 (maff.go.jp) 外食業特定技能1号技能測定試験サンプル問題 )
また、日本フードサービス協会のHPでは学習テキストが掲載されています。外食分野における試験に向けて勉強する場合は、掲載されている学習テキストをダウンロードしましょう。
(リンク 一般社団法人日本フードサービス協会 外国人材受入れ制度 (jfnet.or.jp))
外食分野における試験に申し込む前に、マイページ登録は必須
外食分野における試験を受験するには、事前のマイページ登録が必須ですが、マイページ登録には審査があります。
審査は5日ほど時間がかかるため、スケジュールに余裕をもって、マイページ登録の申し込みをしましょう。また、マイページ登録には本人証明書の情報や、写真などが必要となります。
マイページの登録方法は、下記の通りです。
- 試験案内に目を通す
OTAFF のHP内の試験案内には、外食分野における試験の受験資格や試験科目などが記載されています。
必ず目を通すようにしましょう。
(リンク 特定技能1号技能測定試験 外食業国内試験 | OTAFF (otaff1.jp))
- マイページの仮登録申し込みを行う
OTAFFのHP内の「国内試験マイページ新規登録」にアクセスします。メールアドレスを入力し、仮登録申し込みを行いましょう。
この時入力したメールアドレスは、重要なメールの受け取りや、登録完了後のマイページへのログインIDとなります。
間違いのないように必ず確認してから、申し込みましょう。また、同じメールアドレスで複数人のマイページ登録はできません。1つのメールアドレスで1人だけの登録となっています。
マイページの仮登録の申し込みが完了すると、下記の画面が表示されます。
- 仮登録用メールを受け取る
仮登録の申し込みが完了後、入力したメールアドレス宛に仮登録用メールが届きます。メール内にはURLが記載されていますが、メールが届いてから24時間以内にアクセスしなければなりません。
URLをクリックすると、マイページ登録フォームへ移行されます。
仮登録申し込みをしてから1時間以内にメールが届かなかった場合や、メールが届いてから24時間以上過ぎてしまった場合は再度仮登録申し込みを行いましょう。
- 登録に必要な情報を入力
マイページ登録フォームへ移行したら、以下の7項目について情報を入力していきましょう。
①受験資格の確認
まず、定められている受験資格を満たしているかの確認があります。外食分野における試験日において、受験資格を満たしていない場合は、マイページ登録は出来ません。
次に、外食分野における試験を受験できない項目に該当していないかどうかの確認があります。
外食分野における試験に合格した場合の注意点に目を通し、同意すると次の入力画面へ進みます。
②受験者本人の情報を入力
受験者本人について、下記項目を入力します。
・メールアドレス
・10文字以上30文字以内のパスワード
・名前
パスワードは、10文字以上30文字以内で入力します。生年月日などの特定されやすいものは避けましょう。
続いて、下記項目を入力します。
・生年月日
・性別
・国籍
・受験しようとしている分野
国籍が選択肢にない場合は、OTAFFに問い合わせましょう。
③本人証明書の情報を入力
受験者の本人証明書について、下記項目を入力します。
・パスポートナンバー
・在留カードの有無
・在留資格
パスポートナンバーは、在留カードやJAPAN VISAの番号ではありません。
間違えないように入力しましょう。
④受験者本人の情報を引き続き入力
受験者本人について、引き続き下記項目を入力します。
・電話番号
・住んでいる都道府県
電話番号は、日本で連絡ができる番号を入力します。
⑤顔写真の登録
受験者の顔写真は、試験会場の受付での確認や、合格証書に使用されます。事前に顔写真を撮影しておくか、登録フォーム内のカメラで撮影しましょう。登録フォーム内で顔写真を撮影する場合、撮影ガイドに従って撮影を進めれば問題ありません。
事前に撮影した顔写真を登録する場合、下記の写真の規定を必ず守りましょう。
・jpegまたはjpgで、縦4:横3の比率の写真
・1MBまでのサイズ
・6ヵ月以内に撮影したカラー写真
・無地の背景で、正面から撮影したもの
・加工などがされておらず、ぼやけていない
・はっきりと顔が分かるもの
・サングラスや帽子などは外す
ただし、本人証明書の顔写真で眼鏡をかけている場合は眼鏡をかけて撮影します。
⑥サポート担当者情報の入力
サポート担当者についての説明などを確認し、サポート担当者情報の入力の有無を選択します。
サポート担当者がいない場合や入力に同意しない場合、入力は不要です。
サポート担当者について入力する場合、下記項目を入力します。
・サポート担当者のメールアドレス
・サポート担当者の名前
・サポート担当者の電話番号
⑦個人情報取り扱いについての確認
マイページ登録には、個人情報の取扱いへの同意が必要となります。
個人情報の取り扱いに関する説明を読み、同意するかどうかを選びましょう。
- 入力内容の確認
上記の入力内容を確認し、マイページ登録申し込みをします。特に、名前、生年月日、性別、国籍は申し込み後に修正できないため、よく確認しましょう。
- 申し込み完了画面の確認する
下記の申し込み完了画面の確認をしてから、ブラウザを閉じてください。画面の表示前にブラウザを閉じた場合、申し込みは完了していないとされてしまいます。
必ず画面を確認してから、ブラウザを閉じましょう。
出典 特定技能1号技能測定試験 外食業国内試験 | OTAFF (otaff1.jp) 6試験の手続きの流れと重複申し込みの禁止 マイページ登録ガイドより
- OTAFFからメールを受け取る
マイページ登録申し込みが完了すると、1時間以内にOTAFFからメールが届きます。1時間経ってもメールが届かない場合は、24時間以内にOTAFF(03-6261-4949)に連絡しましょう。
- 申し込みから5営業日以内に届くメールを確認して完了
マイページ登録申し込みが完了すると、OTAFFが登録内容を審査します。審査には5営業日ほど時間がかかります。また、試験申込日の1か月前にはマイページの承認作業が止まります。
マイページの登録が終わっていない場合、試験の申し込みはできないため、早めに申し込み手続きを済ませておきましょう。
審査が完了すると、マイページ登録完了メールが届きます。正しくログインできるか、試験当日までに必ず確認しましょう。
- 登録情報の変更を求めるメールが届いたら、速やかに対応
マイページ登録内容に不備があった場合、マイページ登録情報を変更するようにといった内容のメールが届きます。
マイページ登録内容の不備の例としては、パスポートの番号の間違いや、顔写真が規定に沿っていない、などがあります。速やかにメール内容を確認し、マイページ登録情報を修正しましょう。
外食分野における試験の申し込み方法
マイページ登録後の外食分野における試験の申し込みは、web上で行います。外食分野における試験の申し込みの流れを、具体的に見ていきましょう。
- 試験案内を確認してマイページにログイン
OTAFFのHPにアクセスし、外食分野における試験案内を確認した後でマイページにログインします。外食分野における試験案内は、マイページ登録後に変更されている可能性もあります。
マイページ登録の際に外食分野における試験案内を確認したとしても、改めて目を通しましょう。
- マイページの登録情報を確認
マイページへログインしたら、マイページの登録情報が間違っていないかを確認します。万が一、マイページの登録情報に間違いがあった場合、受験票に間違った情報が載ってしまいます。
マイページから登録情報の編集は可能なので、間違っていた場合はきちんと修正しましょう。
- 受験内容を選択
マイページから試験申し込み画面にアクセスし、下記項目を入力します。
・受験したい試験の分野
・試験会場
外食分野における試験に申し込む際は、日本語以外に下記の言語も選択可能です。
・英語
・中国語
・ベトナム語
・ネパール語
- 申し込み状況の確認
外食分野における試験の会場を選択すると、申し込み状況が表示されます。申し込み状況は2時間ごとに更新され、「受付中」の場合は申し込み可能です。「受付中」以外の場合は、申し込みができません。
- 必要項目の確認
続いて、下記項目の内容を確認し、必要に応じて入力しましょう。
・選択した試験情報の確認(日時や試験会場など)
・受験資格を満たしているか
・外食分野における試験に合格した場合の注意事項
・個人情報の取扱いに関する同意の可否
外食分野における受験資格や個人情報の取扱いに関する説明は、日本政府の指示により、マイページ登録申し込み後に変更されている可能性もあります。
そのため、外食分野における試験に申し込む際に、必ずもう一度確認しましょう。
- 試験申し込みの確定
申込内容に間違いがなければ、外食分野における試験の申し込みを確定します。申し込みが正しく完了すると、下記の画面が表示されます。
出典 特定技能1号技能測定試験 外食業国内試験 | OTAFF (otaff1.jp) 6試験の手続きの流れと重複申し込みの禁止 試験申し込みガイドより
- メールを受け取る
上記手続きが完了すると、登録しているメールアドレス宛に申し込み完了メールが届きます。メールには、申し込みをした外食分野における試験の情報や受付番号が記載されています。そのため、大切に保管しましょう。
- 抽選結果の確認
外食分野における試験の申し込みには定員があり、外食分野における試験の申し込みが完了しても定員よりも多い場合は抽選制となります。抽選結果はメールで届くので、必ず確認しましょう。抽選結果のメールが届いた後であれば、マイページからも確認可能です。
落選した場合は、今回の受験はできません。次回以降の試験に、改めて申込むということになります。ただし、二次募集をする場合もあるので、その際はもう一度申し込みましょう。
- 受験料の納付
抽選結果が当選だった場合、受験料の納付に関するメールが届きます。メールに記載されているURLをクリックし、受験料の納付方法を選択しましょう。
受験料の納付方法は、下記の3つから選択できます。
・クレジット決済(1回払い)
・コンビニ決済
・ペイジー決済
受験料の納付には期限があり、期限を過ぎた場合は申し込みした試験が自動的にキャンセルされてしまいます。
そのため、必ず定められた期限内に受験料を納付しましょう。
- 受験票をダウンロードして完了
受験料の納付後、受験票が発行されたことを通知するメールが届きます。受験票はOTAFFから郵送されることはありません。
マイページへアクセスし、受験票をダウンロードしておきましょう。外食分野における試験の当日は、下記のいずれかの方法で受験票を提示する必要があります。
・プリントした受験票
・携帯電話などで受験票の画面を表示
受験票がない場合は受験できないケースもあります。そのため、外食分野における試験の前日までに、受験票をきちんと提示できるかどうかを必ず確認しておきましょう。
受験票に表示されている情報が間違っている場合は、外食分野における試験の当日に必ず受付で申し出なければなりません。マイページでの修正や、OTAFFに電話やメールをしても修正はできないので注意しましょう。
外食分野における試験に関する注意点
外食分野における試験は、以下の3点に注意しましょう。
- マイページ登録や、試験の申し込みの重複はNG
- 試験申し込み後にキャンセルしたい場合
- 試験合格後の在留資格
それぞれ解説していきます。
マイページ登録や、試験の申し込みの重複はNG
外食分野における試験の申し込みの際のマイページは1人1つで、同一人物が2つ作ることは出来ません。また、1回の外食分野における試験に対する申し込みも1人1回までとされています。
万が一、マイページや外食分野における試験の申し込みが重複していた場合、OTAFFが行う試験を最大5年間、受けられなくなるというケースもあります。
1人に対してマイページは1つ、1回の外食分野における試験に対する申し込みも1回だけ、と覚えておきましょう。
試験申し込み後にキャンセルしたい場合
申し込む試験や日時を間違えたなどの理由で外食分野における試験をキャンセルしたい場合、試験申し込み期間内であれば、キャンセル可能です。
マイページにログインして、キャンセル手続きを行いましょう。試験申し込み期間内であれば、キャンセル後に申し込みをやり直すことも可能です。
ただし、試験申し込み期間が終了していた場合、キャンセルはできません。また、受験料の納付後にキャンセルしても、受験料は返金されないので注意しましょう。
試験に合格しても在留資格の審査は別
外食分野における試験に合格しても、「特定技能」の在留資格が必ず与えられるということではありません。
また、在留資格認定証明書交付申請や在留資格変更許可申請をした場合も、必ずしも在留資格認定証明書や在留資格変更の許可を与えられるわけでもありません。査証申請については外務省が別に審査しています。
そのため、在留資格認定証明書をもらったとしても、必ず査証がもらえるということではないので、注意が必要です。
マイページ登録は早めに済ませよう
今回は外食分野における試験の内容や、試験の詳しい申し込み方法について解説しました。外食分野における試験では、事前にマイページ登録をしていなければ、試験の申し込みができません。
マイページ登録には審査があり、時間がかかるため、スケジュールに余裕を持って早めにマイページ登録を済ませておくと安心です。
外食分野における試験の申し込み手続きはやるべきことが多いので、ポイントを押さえて漏れがないようにしましょう。
SMILEVISAではこれから特定技能を自社支援で受け入れていきたい、特定技能の管理費を大幅にコストカットしたい、書類の申請を効率化したい!とお考えの受入れ企業様向けの特定技能管理システムを提供しています。
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※本記事は現時点(2024年5月)で確認が取れている情報となります。制度変更や書類の書 式変更などで内容が変更になることもございますので、実際に申請する場合は必ず出入国 在留管理庁や在外公館まで直接お問い合わせいただくようお願い致します。