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みなさん、こんにちは。SMILEVISAです!
特定技能の在留資格を得るために、外国人は特定産業分野別の試験に合格する必要があります。試験内容や申し込み方法は、どの特定産業分野の試験を受けるかにより異なります。
そこで今回は、飲食料品製造分野における試験の内容や申し込み方法について、詳しく解説していきます。
飲食料品製造分野における試験とは
飲食料品製造分野における試験は、一般社団法人外国人食品産業技能評価機構(以下、OTAFF)が実施しています。
試験はどこで行われ、誰でも受験は出来るのでしょうか。
では、試験の日程や受験資格など詳しく見ていきましょう。
試験の日程
飲食料品製造分野における特定技能1号の試験は、2024年2月時点では国内外で行われています。国内試験は年度ごとに4回ほど、10地域程度で実施されています。
一方、国外試験は2024年2月の時点で、インドネシアとフィリピンの2か国のみです。
国外試験の実施日程は下記です。
国 | 実施都市 | 日程 |
インドネシア | ジャカルタ ラヤ Raya ジャカルタ ウタラ Utara ジャカルタ パデマンガン Pademangan スラバヤ Surabaya バンドン Bandung ジョグジャカルタ Yogyakarta メダン Medan スマラン Semarang デンパサール Denpasar | 2024年3月1日~3月10日 試験実施(予定) 予約開始は2024年2月5日午前10時(日本時間)頃~ |
フィリピン | マニラ Manila Makati セブ Cebu ダバオ Davao | 2024年3月1日~3月10日 試験実施(予定) 予約開始は2024年2月5日午前10時(日本時間)頃~ |
インドネシアの試験に関しては、ワクチン接種が最低1回済んでいることが要件となっていますのでご注意ください。
他の国については、政府間の協議の後、試験を実施できる環境が整った国から順次実施される予定ですので、こまめに情報をチェックする必要があるでしょう。
試験が実施される会場や、日時はOTAFFのHP内で随時公表されています。
→OTAFF 一般社団法人外国人食品産業技能評価機構 特定技能1号技能測定試験
受験資格
飲食料品製造分野における試験は、誰でも受験できるわけではありません。国内で受験する場合は、下記項目を全て満たしている必要があります。
- 試験日に満17歳以上であること
- 日本の法律を守り、在留資格を持っていること
- パスポートを持っていること
在留カードを持っていない場合、日本の法律を守っている短期滞在者は受験可能です。不法滞在の場合は受験できませんのでご注意ください。
※2024年2月時点では、イラン・イスラム共和国のパスポートは試験対象外です。
国外で受験する場合は下記項目を満たしている必要があります。
- 試験日に満17歳以上であること
ただし、試験実施国との合意の上で、年齢を引き上げるケースもあります。実際に、インドネシアで受験する場合は、満18歳以上でなければ受験できません。
受験資格を満たしていない場合、仮に試験に合格したとしても無効となります。国内外で受験資格は異なるため、必ず確認しましょう。
技能実習生、留学生も、受験資格を満たせば受験できます。
受験料
2023年度の試験の受験料は、国内の場合8,000円、国外の場合3,500円です。一度払った受験料は返金されることはありませんが、下記の場合は返金されます。
- OTAFF側(主催者) の都合で試験が出来ない場合
- 自然災害などによりOTAFFが、試験が出来ないと判断した場合
ただし、代わりの試験が実施される場合は返金されませんので、支払った金額が振り替えとなります。
飲食料品製造分野の試験の内容
飲食料品製造分野の試験は、学科試験と実技試験の2科目でマークシートを使ったペーパー方式で行われます。試験問題は国内外問わず全て日本語で、学科試験と実技試験の合計得点が65%以上で合格となります。
試験は、下記の5つのカテゴリーから出題されます。
- 食品安全と品質管理の基本的な知識(食中毒に関する知識など)
- 一般衛生管理の基礎(5S活動の取り組みの徹底など)
- 製造工程管理の基礎(製造工程の管理と注意事項など)
- HACCPによる製造工程の衛生管理に関する知識(HACCPとは、など)
- 労働安全衛生に関する知識(労働災害に関する知識など)
また、試験問題の内容や合格基準は国外受験でも、国内試験と同じです。
受験勉強する場合、過去問題は公表されていないため、一般財団法人食品産業センターのHP内で紹介されている学習テキストを参考にすることが推奨されています。
学習テキストについてはこちら→食品産業センター | 食品産業センター (shokusan.or.jp))
では、飲食料品製造分野の詳しい試験内容を学科と実技に分けて見ていきましょう。
学科試験の内容
学科試験は、HACCPなどによる一般的な衛生管理や、労働安全知識を理解しているかの試験とされています。詳しい試験内容は、下記の通りです。
また、学科試験の問題例は下記の通りです。
実技試験の内容
実技試験は、判断試験と計画立案の2つです。判断試験では、図やイラストなどで、どれが正しい行動かを答えます。計画立案では、計算式を使った作業の計画を作れるかどうかの確認となります。
詳しい試験内容は、下記の通りです。
また、実技試験の問題例は下記の通りです。
出典 飲食料品製造業分野における外国人材の受入れ拡大について:農林水産省 (maff.go.jp)
飲食料品製造分野の試験申し込みにはマイページの登録が必要
まず第一にですが、飲食料品製造業分野における試験を受験するには事前のマイページ登録が必要であり、登録するための審査があります。審査には5日ほど時間がかかるので、余裕をもって登録しましょう。
また、登録には本人証明書の情報や、写真などが必要となるので、事前に確認しておきましょう。
マイページの登録方法は、下記の通りです。
①試験案内に目を通す
試験案内には受験資格や、試験科目などが記載されています。必ず目を通すようにしましょう。試験案内はOTAFF の下記のHP内から確認できます。
試験案内はこちら→特定技能1号技能測定試験 飲食料品製造業国内試験 | OTAFF (otaff1.jp))
②マイページの仮登録申し込みを行う
OTAFFのHPの「国内試験マイページ新規登録」にアクセスします。メールアドレスを入力し、仮登録申し込みを行いましょう。この時入力したメールアドレスは、重要なメールの受け取りや、登録完了後のマイページへのログインIDとなります。
間違いのないように必ず確認してから、申し込みましょう。また、同じメールアドレスで複数人のマイページ登録は出来ず、1人1つとなっています。
仮登録の申し込みが完了すると、下記の画面が表示されます。
③仮登録用メールを受け取る
仮登録の申し込みが完了すると、入力したメールアドレス宛に仮登録用メールが届きます。メール内に記載されているURLに、メールが届いてから24時間以内にアクセスしましょう。アクセスすると、マイページ登録フォームへと移行されます。
仮登録申し込みをしてから1時間以内にメールが届かなかった場合や、メールが届いてから24時間以上過ぎてしまった場合は再度仮登録申し込みを行います。
登録フォームでは、必要な情報を入力します。
④受験資格を満たしているか確認をする
まず定められた受験資格を満たしているかどうかの確認があります。試験日において受験資格を満たしていない場合は、マイページ登録は出来ません。
次に、受験できない項目に該当していないかどうかの確認があります。
合格した場合の注意点に目を通し、同意すると次の入力画面へ進みます。
⑤受験者本人の情報を入力
受験者本人について、下記項目を入力します。
- メールアドレス
- 10文字以上30文字以内のパスワード
- 名前
パスワードは、生年月日などの特定されやすいものは避けましょう。
続いて、下記項目を入力します。
- 生年月日
- 性別
- 国籍
- 受験しようとしている分野
国籍が選択肢にない場合は、OTAFFに問い合わせましょう。
⑥本人証明書の情報を入力
本人証明書について、下記項目を入力します。
- パスポートナンバー
- 在留カードの有無
- 在留資格
⑦受験者本人の情報を引き続き入力
受験者本人について、引き続き下記項目を入力します。
- 電話番号
- 住んでいる都道府県
電話番号は、日本で連絡ができる番号を入力しましょう。
⑧顔写真の登録
顔写真は試験会場の受付での確認や、合格証書に使用されます。
登録フォーム内で撮影するか、事前に撮影した写真をファイルでアップロードしましょう。登録フォーム内で撮影する場合は、撮影ガイドに従います。顔写真を登録する際、下記の写真の規定を確認しましょう。
- jpegまたはjpgで、縦4:横3の比率の写真
- 1MBまでのサイズ
- 6ヵ月以内に撮影したカラー写真
- 無地の背景で、正面から撮影したもの
- ぼやけたり加工されておらず、はっきりと顔が分かるもの
- サングラスや帽子などは外す
ただし本人証明書の顔写真で眼鏡をかけている場合、眼鏡をかけて撮影します。
⑨サポート担当者情報の入力
サポート担当者についての説明などを確認し、サポート担当者情報の入力の有無を選択します。サポートタン当社とは、受験希望者と情報を共有し、サポートする第三者を指します。受入れ企業の担当者などに当たるでしょう。
サポート担当者について入力する場合、下記項目を入力します。ただし、サポート担当者がいない場合や入力に同意しない場合、入力は不要です
- サポート担当者のメールアドレス
- サポート担当者の名前
- サポート担当者の電話番号
⑩個人情報取り扱いについての確認
個人情報の取り扱いに関する説明を読み、同意するかどうかを選びます。マイページ登録には、個人情報の取扱いへの同意が必要となります。
⑪入力内容の確認
必要な項目の入力内容を確認し、マイページ登録申し込みをします。特に、下記項目は申し込み後に修正できないため、よく確認しましょう。
- 名前
- 生年月日
- 性別
- 国籍
⑫申し込み完了画面の確認をし、メールを受け取る
下記の申し込み完了画面の確認をしてから、ブラウザを閉じてください。画面の表示前にブラウザを閉じた場合、申し込みは完了していないとされるため、必ず確認しましょう。
出典 特定技能1号技能測定試験 飲食料品製造業国内試験 | OTAFF (otaff1.jp) 6試験の手続きの流れと重複申し込みの禁止 マイページ登録ガイドより
マイページ登録申し込みが完了すると、1時間以内にOTAFFからメールが届きます。メールが届かない場合は、24時間以内にOTAFF(03-6261-4949)に連絡しましょう。
⑬申し込みから5営業日以内に届くメールを確認して完了
マイページ登録申し込みが完了すると、OTAFFが登録内容を審査します。審査には5営業日ほど時間がかかります。
また、試験申込日の1か月前にはマイページの承認作業が止まるため、早めに登録を済ませておきましょう。マイページの登録が終わっていない場合、試験の申し込みは出来ません。
審査が完了すると、マイページ登録完了メールが届きます。正しくログインできるか必ず確認しましょう。
ただし、マイページの登録内容に不備があった場合、登録情報を変更するようにといった内容のメールが届きます。その際は、速やかにメール内容に従い、登録情報を修正しましょう。
飲食料品製造分野の試験の申し込み方法
飲食料品製造分野における試験の申し込みは、web上で行います。マイページ登録後の申し込みの流れを見ていきましょう。
①マイページの情報を確認
OTAFFのHPにアクセスし、試験案内を確認した後でマイページにログインします。試験案内はマイページ登録後に変更されている可能性もあるため、確認を怠らないようにしましょう。マイページへログインしたら、登録情報が間違っていないかを確認します。
間違いがあった場合は、受験票に間違った情報が載ってしまうため、必ず修正しましょう。
②受験内容を選択
マイページから、試験申し込み画面にアクセスし、下記項目を入力します。申し込みの際には、日本語以外の言語も選択可能です。
- 受験したい試験の分野
- 試験会場
③申し込み状況の確認
試験会場を選択すると、申し込み状況が表示されます。申し込み状況は2時間ごとに更新され、「受付中」の場合は申し込み可能です。
④必要項目の確認
下記項目の内容を確認し、必要に応じて入力しましょう。
- 選択した試験申し込み情報
- 受験資格を満たしているか
- 合格した場合の注意事項
- 個人情報の取扱いに関する同意の可否
受験資格や個人情報の取扱いに関する説明は、日本政府の指示により、マイページ登録申し込み後に変更されている可能性もあります。
そのため、試験に申し込む際に、もう一度しっかり確認しましょう。
⑤申し込みを確定し、メールを受け取る
申込内容に間違いがなければ、申し込みを確定します。正しく申し込みが完了すると、下記の画面が表示されます。
出典 特定技能1号技能測定試験 飲食料品製造業国内試験 | OTAFF (otaff1.jp) 6試験の手続きの流れと重複申し込みの禁止 試験申し込みガイドより
その後、申し込み完了メールが届きます。メールには、申し込みをした試験の情報や受付番号が記載されているので、大切に保管しましょう。
⑥抽選結果の確認
試験申し込みには定員があり、試験申し込みが完了しても定員よりも多い場合は抽選となります。
抽選結果はメールで届くので、必ず確認しましょう。ちなみに、マイページからも確認可能なのでこまめにチェックしてもいいでしょう。
落選した場合は、次回以降の試験に申し込む形になります。ただし、二次募集をする場合もあるので、その際はもう一度申し込みましょう。
⑦受験料の納付
抽選結果が当選だった場合、受験料の納付に関するメールが届きます。メールに記載されているURLをクリックし、納付方法を選択しましょう。
納付方法は、下記の3つから選択できます。
- クレジット決済
- コンビニ決済
- ペイジー決済
受験料の納付には期限があるので、必ず期限内に納付しましょう。期限を過ぎた場合、申し込みした試験は自動キャンセルされます。
⑧受験票をダウンロードして完了
受験料の納付後、受験票が発行されるとメールにて通知されます。マイページへアクセスし、受験票をダウンロードしておきましょう。
試験当日は、受験票をプリントしたものか、携帯電話などで受験票の画面を表示する必要があります。受験票がない場合は受験できないケースもあるため、必ず試験前日までに確認しておきましょう。
受験票に表示されている情報が間違っている場合は、試験当日に必ず受付で申し出るようにとされています。
受験日にもっていくものは?
受験当日には下記のものを準備して持っていく必要がありますので、忘れないようにしましょう。
①受験票
②在留カード
③パスポート
④HBの鉛筆
⑤消しゴム
試験日に在留カードの在留期限が超えている人、更新手続き中で持ってこられない人に関しては代わりにメールのコピーなどで代用できる場合があります。詳しくはこちらの8.試験の日にもってくるものをご参照ください。
飲食料品製造分野試験の注意点
飲食料品製造分野の試験における注意点は、以下の3つです。
- 試験申し込みのキャンセルに関して
- 重複申し込みの禁止
- 受験合格後の在留資格に関して
それぞれ見ていきましょう。
試験申し込みのキャンセルに関して
試験申し込み期間内であれば、マイページからキャンセルできます。そのため、申し込む試験や日時を間違えた場合はキャンセル後に申し込みし直すことができます。
ただし、試験申し込み期間が終了した場合、キャンセルはできません。また、受験料の納付し終えた後にキャンセルしても、返金されないので注意しましょう。
重複申し込みの禁止
試験申し込みの際のマイページは1人1つで、同一人物が2つ作ることは出来ません。また、1回の試験に対する申し込みも1人1回です。
万が一、重複してマイページを作り、試験の申込も重複した場合、最大5年間OTAFFが行う試験を受けられなくなる可能性があります。
必ず1人に対してマイページは1つ、1回の試験に対する申し込みも1回としましょう。
受験合格後の在留資格に関して
飲食料品製造分野における試験に合格したとしても、「特定技能」の在留資格が必ず与えられるわけではありません。
また、在留資格認定証明書交付申請や在留資格変更許可申請をした場合も、必ずしも在留資格認定証明書や在留資格変更の許可を与えられるわけでもありません。在留資格認定証明書をもらったとしても、査証申請については出入国在留管理庁が別に審査しています。
そのため、必ず査証がもらえるということではないので注意しましょう。
飲食料品製造分野はマイページ登録に審査期間有!早めに動きましょう
今回は飲食料品製造分野における試験の内容や、申し込み方法について解説しました。
試験に申し込むには、事前に必ずマイページに登録しなければなりませんが、審査があるため時間がかかります。
マイページ登録が完了していないと受験できないため、余裕をスケジュールで手続きを進めましょう。
SMILEVISAではこれから特定技能を自社支援で受け入れていきたい、特定技能の管理費を大幅にコストカットしたい、書類の申請を効率化したい!とお考えの受入れ企業様向けの特定技能管理システムを提供しています。
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※本記事は現時点(2024年2月)で確認が取れている情報となります。制度変更や書類の書 式変更などで内容が変更になることもございますので、実際に申請する場合は必ず出入国 在留管理庁や在外公館まで直接お問い合わせいただくようお願い致します。