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みなさんこんにちは、SMILEVISAです!
介護分野で特定技能1号として就業するためには下記の3つの試験に合格する必要があります。
- 介護技能評価試験
- 国際交流基金日本語基礎テストまたは日本語能力試験N4以上
- 介護日本語評価試験
※介護職種の第2号技能実習を良好に修了、介護福祉士養成施設を修了、EPA介護福祉士候補者としての在留期間満了(4年間)の場合は免除になりますが、今回は試験ルートのみ解説
これらの試験は特定技能として介護の現場で働くための介護のスキルや日本語能力を証明するために行います。
このうち、介護に関する技能水準を証明する①介護技能試験と、介護で必要な専門的な日本語力を証明する③介護日本語評価試験は、(株)プロメトリックが運営していおり、同時に受験できます。
今回の記事では①と③の試験の申し込み方法や試験の内容について詳しく解説していきます。日本国内と海外でも受験できますので手続きが複雑に感じることもあると思います。
スムーズに試験の準備ができるよう解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
「介護技能評価試験」と「介護日本語評価試験」の概要は?
「介護技能評価試験」の試験言語
介護技能評価試験については、任意で選択した言語で行います。日本での受験でも、英語やベトナム語など、日本語以外での受験も可能です。また、海外での実施の場合でも、同じように選択した言語で受験することができます。
「介護日本語評価試験」の試験言語
介護日本語評価試験についても、任意で選択した言語で行います。日本での受験でも、英語やベトナム語など、日本語以外での受験も可能です。また、海外での実施の場合でも、同じように選択した言語で受験することができます。
ただし、問題文は選択した言語での表記ですが、解答の際に選ぶ選択肢に関しては、日本語での表記となります。
受験の際に選択可能な言語については、こちらのページで確認が可能です。
試験の実施場所は?
実施場所については、2023年5月の時点では、国内と海外からの受験が可能となっています。
海外から受験する場合は、下記の11か国で受験が可能です。(2023年5月現在)
- フィリピン
- カンボジア
- インドネシア
- タイ
- ミャンマー
- ネパール
- モンゴル
- バングラデシュ
- スリランカ
- ウズベキスタン
受験資格は?
受験資格者は17歳以上の方(※インドネシア国籍の方は18歳以上の方)となっており、日本国内で受験する場合は在留資格を有する17歳以上の方。
※令和2年4月1日以降の国内試験から受験を目的とした短期滞在の在留資格により受験ができるようになりました。
【参考】出入国在留管理庁:試験の適正な実施を確保するための分野横断的な方針
受験料は?
介護技能試験、介護日本語評価試験ともに日本円で1,000円(2023年5月時点)となっています。
試験の難易度は?
介護職種の第2号技能実習修了相当の水準とされており、試験の難易度は介護技能実習評価試験と同じくらいとされています。
具体的には介護業務の基礎的な能力や考え方を持っていて、利用者の心身の状況に応じた介護を自分で一定程度実践できるレベルです。また、日本語能力については介護業務に支障のない程度の水準とされています。合格基準は問題の総得点の60%以上です。
試験の内容は?
介護技能評価試験と介護日本語評価試験の試験の内容は下記の通りとなっています。
実施方法については、CBT(コンピューター・ベースド・テスティング)方式で行います。テスト会場のコンピュータに表示された問題にマウスやキーボードを使って回答します。
介護技能評価試験の科目(試験時間60分)
試験科目 | 項目 | 問題数 |
学科試験 | 介護の基本 | 10問 |
こころとからだのしくみ | 6問 | |
コミュニケーション技術 | 4問 | |
生活支援技術 | 20問 | |
実技試験 | 生活支援技術※ | 5問 |
試験合計 | 45問 |
※実技試験は写真等を提示して、正しい介護の手順等についての判別、判断等を行わせる試験です。
介護日本語評価試験の科目(試験時間30分)
内容 | 問題数 |
介護のことば | 5問 |
介護の会話・声かけ | 5問 |
介護の文章 | 5問 |
試験の出題基準やサンプル問題については、こちらの厚生労働省HP「介護分野における特定技能外国人の受入れについて 2技能試験と日本語試験について」に記載されていますので参考にしてください。
受験申込手続きの方法
①希望の試験日程を確認する
【国内試験の場合】
プロメトリックHP試験日で確認できます。また、各試験会場の詳細は全国の試験会場(テストセンターリスト)をご覧ください。
【海外試験の場合】
プロメトリックHPテストセンター(会場)の状況で確認できます。
※どちらも試験日が随時更新されるので、URLを開いたらページの更新をして最新情報にアクセスするようにしてください。
②WebでIDを作成する
まず、すべての受験者は申込前に必ずプロメトリックIDを取得する必要があります。
IDの取得は、こちらの予約サイト(https://ac.prometric-jp.com/testlist/nc/index.html)から行うことが可能です。テストを受けたい国を選択し「Obtain your Prometric ID」をクリックして申請します。
④試験の予約をする
予約サイトに先ほどの手順で作成したプロメトリックIDでログインします。
テストを受けたい国を選択し「log in」をクリックし、受験者情報、顔写真の登録、試験、日時、受験会場、支払い方法を選択します。
アップロードする顔写真の規定はこちらです。試験当日の本人確認に使用しますので必ず規定を満たした顔写真を用意しましょう。
⑤支払い方法を選択する
支払いについては、個人で申し込みの場合と企業で申し込みの場合で異なります。
- 個人で申し込む場合→「credit card」を選択、クレジットカード情報を入力
- 企業(団体)で申し込む場合→「voucher」を選択、voucher情報を入力
バウチャーは試験を受けるためのクーポン券、回数券のようなものです。バウチャーの購入が初めての場合、まずオンラインのバウチャー購入サイト(バウチャーエクスプレス)の購入用アカウントを作成します。こちらのURLから作成できます。
【バウチャー購入時の注意点】
- 必ずテストを受ける国の通貨で購入します。Voucher Expressのアカウントに登録した住所の国の通貨でなければ購入することができませんので、支払いを行う通貨と、登録住所(国)とテストを受ける国が一致していることが必要です。
- 誤って購入した場合のキャンセル、返金はできません。また、期限を過ぎると使用できません。
- 特定技能試験のバウチャーの有効期限は購入日から90日です。購入前に有効期限をよく確認しましょう。
試験の予約については、2ヵ月後(60日後)までの試験が予約可能です。予約の変更も同じサイトから手続きできます。試験日の3営業日前の23:59まで予約、変更、キャンセルの手続きができますが、試験日が土日祝の場合は4営業日の23:59までになりますので注意が必要です。
祝日が多い月などは「営業日カレンダー」をご確認ください。
⑥予約完了
受験票(Confirmation Letter)が表示されるので印刷し、試験当日持参します。
試験当日に持参する本人確認書類について
介護の試験当日は本人確認書類のいずれかを持参します。
- パスポート
- 在留カード
本人確認書類はPrometric IDに記載された氏名と同一で原本が必要です。コピーやスマートフォンなどの画面の画面で提示することはできません。
また、有効期限内の顔写真付きで、試験当日に来場した本人と確認ができなければなりません。
試験当日の流れは?
試験当日に不安があると試験に集中できません。当日の流れをしっかり把握して万全の状態で臨みましょう。
こちらの「試験当日の流れ」では、受付けの方法やコンピュータの操作方法などの説明が記載されていますので試験の前に必ず目を通してください。
また、試験の申し込みやバウチャーに関する質問は「よくある質問」のページから問い合わせることができます。
試験に関する問い合わせ先は?
テストを受けたい国を選択すると各国のカスタマーセンターが表示されます。メール、電話で質問を受け付けています。日本で試験を受ける場合は、プロメトリック カスタマーサービスセンター(英語と日本語で受け付けています。)
TEL:フリーダイヤ 0120-90-7699
受付時間:月曜日~金曜日 9:00~17:00 (土・日、日本の祝日は除く)
※フリーダイヤルが繋がらない場合はメールでの問い合わせになります。
合否の通知方法は?
合否の通知方法については、試験終了後、会場のコンピュータ画面に結果が表示されます。また、試験実施後5営業日以内に専用ウェブサイトで点数や合否などのスコア情報を取得できます。
試験の注意点は?
注意点は、試験に合格しても「特定技能」の在留資格が付与されることを保証したものではないことです。在留資格申請の許可については別の審査となります。
また、試験では私物の持ち込みができないため、貴重品や大きな荷物の持参を控えるように記載されています。
試験申し込みは余裕をもって行いましょう
今回は介護分野の試験について解説しました。外国人が安心して試験を受けられるように受入れ企業も準備を整えましょう。試験会場によって受験者数が限られている場合もありますので、早めにスケジュールを確認し申し込みましょう。
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※本記事は現時点(2023年5月)で確認が取れている情報となります。制度変更や書類の書式変更などで内容が変更になることもございますので、実際に申請する場合は必ず出入国在留管理庁や在外公館まで直接お問い合わせいただくようお願い致します。