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みなさんこんにちは、SMILEVISAです!
日本で働く外国人は国によって文化や習慣が異なり、さまざまな考え方を持っています。
私たち日本人にとってはささいな出来事でも、特定技能外国人はカルチャーショックを受ける場合もあり、周りが気づかないところで働きづらさを感じてしまいます。
受入れ企業は特定技能外国人の文化や考え方の違いを理解したうえで、日本で働くための一般的な習慣を教えていかなければなりません。
相手の国の文化を知ることで、受入れ企業は戸惑うことなく対応できるため、お互いに働きやすい環境をつくることができます。
そこで今回は、ベトナムの特定技能外国人を受入れるために知っておきたい文化や注意点を解説していきます!
ベトナムの基本情報
ベトナムの基本情報
まずはベトナムとはどのような国なのか、基本情報を知っておきましょう。
面積 | 32万9,241平方キロメートル |
人口 | 約9,946万人(2022年、越統計総局) |
首都 | ハノイ |
民族 | 約86%がキン族(越人)、そのほか53の少数民族 |
言語 | ベトナム語 |
宗教 | 仏教、カトリック、カオダイ教ほか |
ベトナムは南シナ海に面した東南アジアにある国です。面積は約33万平方キロメートルあり、南北に細長い形をしています。
日本の面積は約37万8,000平方キロメートルのため、日本と比べると少し小さいことが分かります。
ベトナムの民族のおよそ9割はキン(ベト)族ですが、そのほかにもターイ族やムオン族など、53の少数民族で構成されています。
ベトナムの主要産業
ベトナムの主要産業とGDPに占める割合は、以下のとおりです。
産業 | GDPに占める割合 |
農林水産業 | 11.88% |
鉱工業・建築業 | 38.26% |
サービス業 | 41.33% |
2011年以降、ベトナムはASEANの地域内でもトップクラスの成長率を達成しています。
さらに2022年には経済成長率が8.2%と、ASEAN内で最も高い成長率を記録しています。
ベトナムの文化・国民性は?
ベトナムの特定技能外国人を受入れるために、ベトナムの文化・国民性を理解しておきましょう。
ベトナム人の8割は無宗教
宗教は、その国の否定できない重要な文化です。特定技能外国人が働くうえで宗教の違いを理解し受入れていけるのか、心配に感じている方も多いのではないでしょうか。
ベトナムでは9割近くが無宗教であるため、宗教上の心配をする必要はあまりありません。こちらのベトナム情報サイトVIETJOによると、ベトナムの宗教構成は2019年度で無宗教が86.3%となっています。また、仏教の割合は4.8%です。
ベトナムの仏教は、儒教や道教、民間信仰などが複雑に混ざり合って形成されています。
宗教上食べられないものやできないこと、お祈りなどの習慣はあまりなく、宗教に関しての生活習慣は日本とほとんど変わりません。
手が器用で製造作業が得意
ベトナムの特定技能外国人は、下記の理由から手が器用だと言われています。
- ベトナムではバイクの修理や整備を自分で行うのも珍しくない
- 幼少期からおもちゃを作ったり機械をいじったりといった手作業をしている
- 粘土細工や刺しゅう小物などを作った経験がある人が多い
ベトナム人の特徴である手先の器用さは、特定技能の製造業などでとくに期待できる人材なのではないでしょうか。
また、手作業が得意なベトナムの特定技能外国人は製造分野だけでなく、建設分野や飲食料品製造分野など、さまざまな業種で能力を発揮できる人材として人気があります。
家族思いで会社よりプライベートを重視
ベトナムの国民性は、とても家族思いであることが印象的です。ベトナム人は仕事よりも家族を優先して考える人が多く、長時間の労働や休日出勤は好まない傾向があります。
日本人のなかには、仕事の一環として飲み会が大切だと考えている人も多いのではないでしょうか。ベトナム人は外での飲み会よりも家族を優先する場合が多く、会社の飲み会や仕事時間外の集まりを好まない傾向があることを理解しておきましょう。
受入れ企業はベトナムの特定技能外国人に対して、仕事と家庭をバランス良く両立させる体制が求められます。しかし、一方では経済的な豊かさを目指して残業などを自ら希望する場合もあるため、外国人本人の希望を聞くことも重要です。
家族が大人数で集まり食事をするのが好き
会社の飲み会は好まない一方で、ベトナム人は家族が大人数で集まって食事をすることを好みます。大人数なこともあり、テーブルを使わず地べたにシートを引き、床に食事を置いて食べる光景も見られることがあります。
また、ベトナム人の自宅にはカラオケが用意されていることも珍しくありません。
家庭でにぎやかに過ごす人が多いベトナム人は明るく社交的な性格で、ほかの国と比べても仕事でのコミュニケーションが取りやすいでしょう。
一方、会社の寮や社宅で夜遅くまで飲み会を開催することも多いため騒音問題に発展することも少なくありません。
ベトナムの特定技能外国人を受入れる場合の注意点
給与の不満がないか気配りする
ベトナム人は戦争や経済の不安定な状況を経験していることから、先の利益よりも「今日のうちに得られるものは得ておく」といった考えがあります。
そのため、給与が上がらなかったり仕事内容がスキルアップにつながらないと感じたりした場合に、すぐにほかの仕事を探します。ベトナムの特定技能外国人は、お金に関しての不満をはっきりと表す傾向があるのです。
ベトナムの特定技能外国人を受入れる場合は、
- 目標を達成していると感じられるような環境づくり
- スキルとともに上がる給与の仕組み
などが社内に整っているか確認しましょう。
明確な目標がありキャリアアップができる環境は、ベトナムの特定技能外国人が働くうえでの高いモチベーションの維持につながります。
受入れ企業はベトナム人が「何を考えているのか」「何か不満を感じていないか」などの気配りを心がけたコミュニケーションを行いましょう。
日本人とベトナム人は、謝罪に対する考え方が根本的に異なる傾向に
ベトナム人は遅刻や忘れ物、仕事でのミスなどの失敗に謝らないことがあります。なぜ謝らないのか、注意をしても日本人にとっては言い訳のように聞こえてしまうかもしれません。
しかし、ベトナム人は謝らないからといって謝罪の気持ちがないわけではありません。
ベトナム人が謝罪しないのは日本人との考え方の違いによるものなので、場面によっては謝らないことで日本人がどう思うのか、ベトナム人に理解してもらうことも大切です。
受入れ企業は価値観の違いを理解し、ベトナム人の言い分に対して「こういう理由で間違っている」と、納得できるように説明するなどの対応を心がけましょう。
また、ベトナム人は感謝についても親しい間柄の場合はあまり伝えない傾向もあります。感謝していないわけではなく、「仲がいいのだからお互い様」という意識があり、そういった理由で感謝を言葉に出すことも多くはないようです。
ベトナム人は靴下を履かない?
ベトナム人は「靴下をはく」という概念が薄いと言われます。食品系の工場では靴下をはかずに作業することはNGとされることが多いため、必要な場面では注意する必要があります。
ベトナム人は理解力があり、説明すればすぐに直してくれるので丁寧に伝えましょう。
ベトナムから特定技能外国人を受け入れる際の2か国間協定は?
特定技能外国人を受け入れる際に、それぞれの国で定められた手続きが存在します。ベトナムの2か国間協定についてはこちらの記事で解説しています。
文化の違いを理解してベトナムの特定技能外国人が働きやすい環境をつくりましょう!
以上、ベトナムの特定技能外国人を受入れるために知っておきたい文化や注意点について解説しました。
特定技能外国人を受入れるときには、文化や習慣の違いに戸惑ってしまうことがあります。国によってさまざまな違いがありますが、ベトナム人の特徴や文化を知っておくことで、相手の考え方や不満に感じることを理解しやすくなります。
受入れ企業は日本とベトナムの違いを学びながら、ベトナムの特定技能外国人と一緒に成長できるような体制を整えていきましょう!
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※本記事は現時点(2023年7月)で確認が取れている情報となります。制度変更や書類の書式変更などで内容が変更になることもございますので、実際に申請する場合は必ず出入国在留管理庁や在外公館まで直接お問い合わせいただくようお願い致します。